伊吹山ヒルクライム顛末記、頂上からの風景
家庭菜園ってのに憧れて、恥ずかしくてとても庭とは呼べないような日当たりの悪い家の裏のスペースに、トマトときゅうりの種を蒔いてあったんですが。
トマトが発芽しました。
収穫はいつ頃でしょうか。
楽しみです。
Boys be 平凡。
よこみちです。
ケータイの故障などもあいまって、ぐずぐずと立ち消えになりそうな伊吹山ヒルクライム顛末記。
もはやレースの話も終わり何の話だったか忘れてしまった人も多いとは思いますが、だらだらと続けてまいりましょう。
そう。
家に帰るまでがヒルクライムですから!(クドい)
レース終了後、計測用のICタグも返却し、あとは山をくだるだけのよこみちとmark-na。
見渡せば、遠くに雪をまとった連峰が、まるで一枚の大きな絵画のようにこの伊吹山頂上駐車場をくるんでいる。
その遠くの山々と伊吹山のあいだには、低く平坦な地形がはさまり、開放的な風景。
駐車場の端に立てば、まさに空を飛んでいるみたいな錯覚に捉われる。
おぉ。
しばし見とれるよこみち。
こんなに登ったのかぁ。
…自転車で。
もちろん普段はここまで車で乗り付けることができるんだけど、やっぱり自力で来たからこそ、より綺麗に映るんだろう。
それにしても絶景。
富士山からの景色に比べると、まわりの山が近いせいかより迫力のある風景に感じるんだろう。
富士山のときは、物を見るスケールが地球や天体まで及んで、むしろ自分の小ささを感じたけど。
ここ伊吹山の風景は、自然の力というか、地形の雄大さが感じられる。
ここまで車で来て、頂上までハイキング程度の山歩き、てのも確かに気分良いかもしれない。
「ちょっと山小屋寄ってこうか」
mark-naが山小屋と呼んだその建物は、半分が食堂で、レースを走り終えたマッチョたちがひしめきあい、飢えをいやしていた。
その奇妙な熱気に包まれた食堂を通り過ぎ、もう半分のお土産屋さんへと入るよこみちとmark-na。
こっちは、お祭りのような食堂のなかとはうってかわって、人は少なく妙に静か。
特に何を買うでもなく、ぶらぶらと冷やかすふたり。
あ、地酒ほしいなぁ。
と思い、手をのばしかけたものの。
いや待てよ。
これ背負って、自転車で下山するんだっけ。
そりゃあ、今日は客足も遠のくはずだ。
結局何も買わずに店を出る。
そうこうしてる間にも時間は流れ、どうやら午後からの実業団の部の選手がスタートする時間が迫ってきていたらしい。
スタッフのおっちゃんが、声を張り上げて呼び掛けている。
「下山される方はすみやかに下山を始めてください。
次は4時まで下山できなくなります」
なんですと!
「急ごう」
慌てて下山を始めるよこみちとmark-na。
とりたてて事件もなく、物語は性懲りもなく続きます。