伊吹山ヒルクライムに行ってきました
シンセキのみなさん、こんにちは。
これといって致命的な欠点はないけど、特筆するべき長所も見当たらない、どこにでもいそうな平均的三十路男子、よこみちです。
ついついノリで参加しちゃった、伊吹山ヒルクライム。
市民マラソンみたいに、参加することに意義がある、といった気分は、駐車場に着いたとたんに吹き飛ばされることに。
みなさん、ものすごい本気。
駐車場でルームマシンを設置して、黙々と自転車を漕ぎ続ける人たち。
もう、筋肉からして違う。
プロじゃないの?
と思わず訊ねてしまいたくなるほどのオーラを醸し出す人々。
こんな人たちの前で、
「完走が目標です」
なんて言おうもんなら、走る前から走れないカラダにされてしまいそう。
ひああ、なんて場違いな所に来ちまったんだ、と悔やんでももう遅い。
受け付けに並んで、ゼッケンを受け取り。
バナナ無料配布のブースがあるので、とりあえず並んでみて。
駐車場に戻り、あわただしく準備を始めるよこみちとmark-na。
慣れない手つきでホイールを取り付けて、mark-naに借りた服に着替えて。
フロントフォークに、計測用のICタグを付ける。
このICタグの取り付けで、プラスチックバンドの余りを切るニッパーを受け付け近くのテントで借りれるんだけど、誰か借りたまま持ってっちゃってて。
「ニッパーを返却して下さーい」
と、場内アナウンスで笑いがとれるほど繰り返していた。
自転車のライトも外して、ハンドルバーにくくり付けたワイヤー錠も外し…。
あっ!
鍵忘れた。
「ワイヤー類は全部はずさんとアカンねやけど、スタッフに言うてみたら?」
うはぁ、最悪ニッパーで切るか。
準備運動もそこそこに、例のニッパーを借りに受け付けのテントの方へ。
ついでにまた無料配布のバナナをくすねるよこみち。
ニッパーでICタグの余分なプラスチックバンドを切り、会場に向かうよこみちとmark-na。
「road-c組は会場に向かってください」
みたいなアナウンスもなく、若干混乱気味の自転車乗りたち。
その自転車乗りたちが一列になって、5分ほど離れた会場へと一般道を進む。
知らんひとが見たら、何事かと思うやろね。
到着した会場入り口付近のトイレには、黒山の人だかり。
よこみちも並んで待つことに。
「走る前に、下剤を飲んで全部出しとく人も多いらしいよ」
と、mark-na。
え、そんなんして走ってる最中にもよおしたらどないすんねやろ。
そんなよこみちの要らん心配をヨソに、大便器の前に並ぶマッチョな人々。
トイレは駐車場の方も混むみたいなので、下剤を飲まない人は携帯トイレを持っていくと便利かもね。
頂上にリュックを一つ運んでもらえるので、荷物を預けにいくよこみちたち。
「その組の便ならもう出たよ」
と言われつつ、リュックをスタッフに渡す。
次の便に載せてくれるようだ。
「今何番くらいがスタートしてるかちょっと見に行こう」
と、自転車を置いてスタートライン近辺へ。
スタートラインまでは、順番待ちの自転車でごった返している。
ムッキムキの猛者たちと接触しないようにかわしながらスタートライン近辺までいくと、ゼッケン番号が読み上げられているのが聞こえる。
あれ?
今、番号呼ばれんかった?
なんとよこみちとmark-naの番号が読み上げられてるじゃないか!
あわてて自転車を取りに戻るふたり。
「すいません、通ります!」
声を荒げるものの、立ちはだかる自転車たちの壁に阻まれて、なかなか進めない。
何とか自転車を持ってスタートラインへ戻ったものの、本来のスタートから大幅に遅れてしまった。
あわててスタートを切るよこみちとmark-na。
さてさて、運動不足のよこみちは、果たして17kmの坂道を登り切ることができるのか?
以下次号!