大いなるフェイント
残念ながら、ネオンテトラがまた1匹、給水口でぴろぴろなってました。
これはもしかして、死んでしまったから給水口に引っ掛かってるんじゃなくて、給水口に引っ掛かったから死んじゃったのでは…。
稚魚用の給水口カバーを買ってこなきゃ。
(その前に金魚と水槽を分けるべきだろうか…)
さて、普通のレポートなら大概省略する部分ばかりでお送りする、よこみち富士山レポート。
今日も無駄を省かずに、だらだらと気ままにまいりましょう。
ざじっざじっざじっ。
なぜか見ず知らずのおっちゃんも一緒に、5時20分のバスに間に合うように小走りのよこみち御一行。
このペース、ちょっとキツいんですけど。
ストックを半ば松葉杖のように使いながら、少し遅れてついていくよこみち。
そんなことお構いなしに、おっちゃんと仲良さげに話しながら先を急ぐmark-na。
少し息があがってきた。
ざじっざじっざじっ。
はぁ、はぁ、はぁ。
…思ったより長いな。
爪先も、スネも膝も、腰も痛い。
ざじっざじっざじっ。
もう5時18分だ。
バス停に着く気配すらない。
ふぅふぅ、もうこれ、間に合わへんのちゃう?
「いや、昨日みたいにバスが遅れてるかも知れん」
ふぅふぅ、それも、そうか、はぁはぁ。
まったく歩調を緩めないmark-na。
もうそろそろホンマに限界。
挫けそうになったよこみちのまえに、何か四角いものが並んでいるのが見えた。
背もたれのないベンチが数列、小さな広場に並んでいる。
何でこんなとこにキャラクターショウの客席があるんやろか?
幻覚でも視てるのかと一瞬思ったけど、そんなわけない。
山小屋だ。
どっちかっていうと、観光地でよく見かけるお土産やさんみたいなお店が、キャラクターショウの舞台にあたるところに建ってる。
やった、着いた。
終わったんだ、やっほぅ。
お土産の前を通り過ぎ、店の正面にある幅の広い石段を駆け下りる。
バス停、バス停、っと。
霧のなかを急ぐ。
…あれ?
バス停がない。
終わりだと思ったけど、まだもうちょっとあるみたいだ。
道の両側は、背の低い笹などが茂っている。
もう、すぐにでもバス停に着きそうな雰囲気なのに。
時刻は5時25分。
急ぎ足で砂利を蹴散らしながら進む3人。
まだ、間に合うのか?