命の水

デトロイト・メタル・シティ観てきました。
いや、MOKUGEKIしました。



いやぁ、良かったです。
原作に忠実ながら、雰囲気が壊れない程度に柔らかい表現にしてある。
で、松山ケンイチのくねくね具合が、サイコー。
曲も、あんな歌詞でどうするんだろうと思っていたけど、すごく良い。
キャストももう、考えらんないくらいバッチリ。
久しぶりに映画館でばか笑いしました。



ついでに携帯の機種変更をしました。
慣れるまでこのブログの更新が不規則になるかも。



ま、楽しみにしてる人なんていないだろうから、不定期になったところで誰も悲しむはずはないか。
さて、よこみちの富士山note(ついに英語まで…)スタートです。






頂上からずっと営業中の山小屋はなく、ついに水も底をつき、楽天的なよこみちもさすがに笑えなくなってきた状況。
何やらカラフルな建物が遠くに見える。



…あれが山小屋じゃなかったら、本格的にマズいぞ。



mark-naの体調も心配だが、今日中に下山できるかも心配になってきた。



建物が近づいてきた。



開いてますように……!



祈るような気持ちでその建物に近づいてゆく。



やった、人がいる。



ようやく辿り着いた山小屋は、荒涼とした雰囲気にふさわしく、ちょっと寂れ気味。
山小屋の前の若干朽ち気味のベンチは崖ぎりぎりに設置されてて柵も背もたれもない。






…座るの恐いな。



恐る恐る座ってみても、落ち着かなくておしりがムズムズする。
でも、これで水の補給もできる。
頂上と同じく500mlで500円と高価だけど、この状況なら相応しい価格だ。



水を頼んでお金を払うよこみち。
小銭がないのでお札で。



がさがさ。



おつりをくれたものの、水を渡してくれない。



あれ、水は?



「いま取りにいってるから」



あ、そうすか。

なんとなくぶっきらぼうな感じでやだな、と思っていたら。



山小屋の人がどっかから出してきてくれた水は、物凄く冷たくて、口に入れるとちょっとしゃりしゃりと凍っていた。



んっ、んっ、んっ。



っくはぁ!



んまい!
冷たい水が、火照って乾いた体に染みわたるのがわかる。



無愛想な山小屋の人への不愉快さも吹き飛び、夢中で水を飲むよこみち。



しまった、これじゃ下まで足んないや。



しぶしぶもう一本、今度はお茶を買っておく。



よし、行こうか。
心なしかmark-naもちょっと体調が回復した感じに見える。



出発の前にちょっと確認。
これ、あとどんくらい下りんの?



地図を出すmark-na。



「あの、突き出てる山が宝永山で、あの左をずーっと下ってく感じ。」



地図には、区間ごとの大体の所要時間が書いてある。



あれ、こっちめっちゃ速いやん。



「あぁ、それが大砂走り」



長い距離が、たった20分って書いてある。



うわあ、これ使えないのイタいなぁ。



そうだ、滑落した人がいるから通れません、って昨日6合目で言われたっけ。



んー、命には代えられんな。
で、バスは何時のに乗れば良いんやっけ?



「5時半、…やったかな?」



いくつかの時刻がメモしてある紙を取り出して、



「銭湯行く時間なくなるけど、最悪6時過ぎのバスもある」



ん。
ほなまぁ、まだ2時頃やから、十分間に合うな。



じゃ、出発!



元気良く歩きだしたよこみちとmark-na。



雲海はまだ遥か下。