今回は天文台に行った時のお話
さて、みなさんはお盆休み、いかがお過ごしでしたでしょうか?
よこみちは結局、風邪が治っていない子供ふたりをひっぱって、西はりま天文台まで行ってきました。
直径2mの凹面鏡をもつ反射望遠鏡【なゆた】は、一般公開されている望遠鏡のなかでは世界最大。
もちろん学術研究用でこれより大きな望遠鏡は、世界に50個ほどあるらしいけど。
望遠鏡も持ってない、星空を見ても月とオリオン座くらいしかわからないド素人よこみちでも、行けば見してくれるってんで行ったわけです。
ちょうどペルセウス座流星群が極大なので、お祭りになってて。
天文台のまえの芝生の斜面に、たくさんの人がところせましと寝っ転がって流れ星を待ってるんですが。
曇っちゃった。
しかも、よこみち一家がなゆた望遠鏡のある部屋に入るまでは観測できてたみたいで。
まぁ間の悪い。
風邪が治ってない子供をつれて、雲が晴れるまで待つ、てわけにもいかないので、泣く泣く天文台をあとにするよこみち。
もし晴れてたら、木星が観測できてたらしい。
くやしいなぁ。
で、泊まるところに戻って子供らをお風呂入れて寝かし付けた後、カミさんと酒を呑みながら、ちょっとだけ晴れ間ののぞいた空を見ていたら。
雲の合間に、流れ星が。
それも、2つ同時に。
いやぁ、良いものを見れた。
そのあともしばらく粘ったら、もうひとつ大きな流れ星がはっきり見えた。
ま、子供にしてみりゃ、流れ星も見てないし、
「何しにきたんやろ?」
て思われてるやろうけど。
もうちょっと大きくなって、天体とかわかるようになってから連れてきたほうが感動してくれるかな、なんて。
よこみちにしても、初めてのぞく望遠鏡が一般人の見れる最高レベル(*注)だと、もうそこで満足しちゃって天体観測に飽きちゃってたかも。
なので、今回曇ってしまったのは、かえって良かったのかもしんない。
と、自分自身に言い聞かせながら、
なんて、全然へこたれてないよこみちなのでした。
と、終わりにみせかけといて、実はまだ後日談があるんです。
会社で、天文台行ったけど雲って見れなかったって話をしていたら、会社の人が要らなくなった望遠鏡を会社に置いていたらしくて、
YOU、それ持って帰っちゃいなよ。
てなわけで、もらっちゃいました、望遠鏡。
ちょっと三脚がごつい木製なので、どっかに持ってって、てのは大変だけど。
で、さっそく玄関先に組み立てて、月を見てみた。
照準を合わせるための、横についた小さいスコープでははっきり見えるのに、肝心の大きい筒のほうはぼやけちゃってて見えない。
何か足んないのかな?
取説には詳しく書いてないので、なんとなくで組み合わせた接眼レンズ辺りが悪いのかな?
よこみちがしばらく望遠鏡と格闘していると、カミさんが、
「レンズ曇ってるんちゃう?」
いやいやまさかそんな…。
きゅ、きゅ、きゅ。
…見えた!
またしてもカミさんのアナログな助言に助けられるよこみち。
それにしても、すごいね。
月面が、でこぼこしてるのがわかる。
ふぇぇ。
あ、そだ。
木星は見えないかな?
星の位置なんてさっぱりわかんないよこみち。
適当に、南天で一番輝いてる星に合わせてみる。
どれどれ…
ん?
かすかに縞があるのが見える。
すげー。
中学生みたいに素直に感動するよこみち(30)なのでした。
*注) なゆた望遠鏡より大きい望遠鏡は学術研究用のため、検出器をつけるだけなので、目で覗くことの出来る望遠鏡としてはこのなゆた望遠鏡が世界最大。