急に登ると高山病が恐いから
そろそろ読者も、何のレポートだったか忘れた頃だと思います。
よこみちの記憶もぼちぼち怪しくなってきました。
そもそも読者なんて最初から存在しないかもしれないので、気楽にいきましょう。
よこみち珍道中、富士に到着です。
ついに富士5合目に到着したよこみちとmark-na。
まだ全然歩いてないのにくったくた。
いやぁ、長かった。
時刻はすでに4時。
レストハウスというか、おみやげやさんが5、6軒、広場を囲むように建っていて。
広場には、これからのぼるぞ、って人であふれかえってる。
焼きとうもろこしの屋台がでてたりして、お祭りみたい。
「コーヒーでも飲む?」
お、良いねぇ。
でもちょっと待って、日焼け止め探してくるから。
金剛杖が並べてあるおみやげやさんに入って、日焼け止めを探すよこみち。
あ、すげ。
登山靴まで売ってる。
ここまできて、他の登山客がみんなしっかりした靴はいてるのをみて、あわてて買う人がいる…んだろうか?
あ、あったあった。
市価よりちょっとだけ高い値札の日焼け止めを手に、レジへ。
「ありがとうございまーす」
ばりばり。
えっ!?
街では考えられない、購入した品物を勝手に開封する店員さん。
とん。
カウンターに、包装を剥かれた日焼け止めを当たり前のように置く店員さん。
確かにどうせすぐ使うんだし、ゴミがでると困るんだけど。
サービスで開けてくれたんだろうけど。
なんだろうこの違和感。
あ。
子供の頃、お祭りでラムネを買ったら、店のおっちゃんがポンって開けてくれたのは良いけど、想像以上にあふれだしてなんか損した気分。
そんな感じ。(わかりにくっ!)
ま、いっか。
レストランになってる2階に上り、コーヒーの食券を購入。
すでに山小屋価格。
コーヒーを飲みながら、腰の湿布を新しいものに貼り換える。
ちょっとここでゆっくりして、気圧に体を馴らす。
とはいえ、気圧に馴れたかどうかはよくわからない。
窓の外を見ると、広場では団体さんがラジオ体操をしていた。
そうだ、準備運動しなきゃ。
広場に下りて、準備をはじめるよこみちとmark-na。
サンダルから登山靴に履きかえて、と。
サンダルはザックのなかに入らなかったので、ザックの紐に適当につけて。
トイレにも行っとかなきゃ。
ん?
トイレの入り口にちっちゃい郵便受けみたいな箱が。
『このトイレはチップ制です』
おー、話には聞いてたけど、トイレが有料なんやね。
そんなところでじわじわと、富士山にきた、て実感がわいてきたよこみち。