そしてバスはまた悪夢を運ぶ

レポートはまだ登山口にも着いてないのに、そろそろ富士山での記憶が薄れはじめたよこみちです。






富士5合目へのバスがターミナルに入ってきた。
乗り換えはコレで最後。
このバスを降りれば、あとは自分の足で富士山に登るのか、と、静かに闘志を燃やしはじめるよこみち。



ん?



ちょっとバス待ちの行列が思ったより長いな。



乗れるか?



これに乗れなかったら、確か1時間近く待たなあかんかったよね。



てことはまた夜間登山の危機か。



よこみちのどきどきをよそに、列はなかなか進まない。
日本語通じない人が多いから、バスの運転手さんが、



「No no no.モウイチマイノホウノチケット、OK?」



と、カタコトの英語(いや、日本語か)で説明してたりするわけで。



あぁ、往復券買って、帰りの方のチケット出してはるんやな、みたいな。



列は少しずつバスに吸い込まれていく。



もうすぐよこみちたちの番だ。



さっき駅舎の窓口で買った往復チケットを取り出す。



ちなみにこの往復チケット、片道だと2500円なのに、往復で3500円とかなりお得。
ただ今回よこみちとmark-naは、河口湖口から登って、東の御殿場口に下りる予定なので、この往復チケットは使えないと思ってた。
ダメモトで窓口のおばちゃんに訊いてみると、別の登山口でも往復の料金で買えるとのこと。
ただ、指定した登山口以外では使えない、払い戻しはできない、とのことでした。



やった、これで帰りのバスが安く済んだ。



よこみちとmark-naが、喜んで往復チケットを購入したのは言うまでもない。



さて、そのチケットをバスの運転手さんに手渡し、バスに乗り込んだふたり。
残念ながら座席はすでに全部埋まっていて、通路に立つことに。



まぁ、もういっぽん後のバスを待つよりは良いか、と自分に言い聞かせるものの、腰もスネもチカラが入るたびにびきびきと痛んでいる。



あんまり長引くとツラいな。



ぎりぎりでバスに乗り切れなかった外人さんを、運転手さんがようやく説得し、乗り込んでくる。



バスは、ゆっくりと走りだした。