まだ登りません

一週間前に富士山に行ったときのことをだらだらと書き続けているのに、まだ富士山に到着するところまで書けていない、超遅筆のよこみちですが何か問題でも。






ようやくバスは河口湖駅に到着。
結局2時間半も座り続けたかたいシートから解放されたよこみちとmark-naは、駅舎のカフェっぽいレストランで遅い昼食を。



時刻はすでに14:00。



外国からの観光客がおおくて、いろんな国のことばが飛びかってる。
ここ河口湖駅は、東京の方から電車で富士山に来る人たちの玄関口みたいなもので、富士山に登る気満々な外国の人でいっぱい。



そうかぁ、富士山ってのは観光地なんだ。



日本を象徴する山をめざしているという気持ちと、聞き取れない多国籍の喧騒に包まれる異国情緒とが反発して、ちょっと妙な気分。



よこみちが頼んだてんぷらうどんも、野菜多めのかき揚げのしたにきんぴらゴボウが入っていたりして、こういう観光地のレストランにしては不釣り合いなくらい美味しくてヘルシー。



…ネタになんないじゃねぇかw(イイガカリ)



そんなよこみちの心の叫びを敏感に感じ取ったのか、山かけざるうどんを頼んだmark-naが、つけつゆにわさびをちょっと入れようとしたところ、



ころん。
ちゃぷん。



「ンなァッ!」



ナイスハプニング!



投入された全量のわさびをあわてて回収しようにも、時すでに遅し。



せっかくなんで、そのヤッチマッタ顔で記念撮影。



で、味の方は?



どう? どう?



ずぞぞ。



「コアア」とか叫んでナミダ目になるmark-naを期待する、地獄に堕ちそうなよこみち。



「…あれ、意外と普通」



えーっ!



それじゃネタになんねぇじゃ(以下略)



特にネタもなく食事を終えたふたりは、駅舎の前のテントで足を止める。



桃を売ってますな。



バスターミナルは目の前だけど、さすがに桃を食べて手を洗って、てほど時間に余裕はない。
またここからバスに乗って5合目へむかうわけだが、バスはもうすぐ来るわけで。



桃の手前の箱には、バナナが1本ずつ売られてる。



1本50円。



よし買った!



むっちゃむっちゃとバナナを頬張りながらバス待ちの外人さんたちの列に加わるよこみちとmark-na。



「ちょっと待っといて、トイレ行ってくるから。
ついでにバナナの皮も捨ててくるわ」



ザックを置いて、バナナの皮を片手にトイレへ行くmark-na。



しばらくして、mark-naがバナナの皮をもったまま戻ってきた。



「ごみ箱なかった…」



そうか、もうここからすでに始まってるんだ。
どんどん増えていくゴミとの戦いが。



今から富士山に登るんだ、というのが、ちょっとだけ実感できたよこみちだった。