その日いちばんの贈り物
いまだに先週の日曜日のことをだらだらと書き続けている、遅筆駄文のよこみちをお赦し下さい。
アーメン。
登山靴の中に溜まった水は、雨ガッパによって効率的に蒸留された自分の汗だと知り、愕然とするよこみち。
六甲山山頂を過ぎ、太陽と緑の道というコースを下るmark-naとよこみち。
山道は、雨の通り道でもある。
沢のように水の流れる階段状の山道を下ってゆく。
全身ずぶぬれで、足は棒のよう。
靴の中も水でぎゅぽぎゅぽいってる。
気持ち悪い要素いっぱいなのに、何だろうこの爽快感。
山歩きが好きじゃない人からしたら、
「何を好きこのんで雨の日にそんなしんどいことせなあかんの?」
てなとこなんだろう。
でもね。
朝からずっと雨で、薄暗い中を歩き続けてきたふたりの目には。
その時雲の切れ間から差してきた太陽の光は。
そのひかりを受けて輝く、葉のうえに残る無数の雨粒は。
何気ない山の風景を、特別なものに変えるには充分だった。
写真では伝わらない。
車で来ても見えてこない。
歩いたものにしかわからない美しさ。
もちろん山の楽しみはそれだけじゃないけど、今日はこの風景だけで充分おつりがくるほどだとよこみちは思う。
木漏れ日が、雨粒が、木々の緑が。
祝福するかのようによこみちたちを包み込む。
よこみちのつたない文章力では伝えられないのが残念です。