ようやく山小屋を出発
ども、よこみちです。
昨日の【日の出】の回は、ちょっと演出過剰でしたね。
時系列も台詞も実際とは若干違うけど、この富士山レポートは、あくまで読み物ですから。
よこみちの頼りない記憶をもとに、よこみちの抱いた印象を書いたものです。
もしかしたらよこみちは富士山になんかは行ってないかもしれない。
あるいはよこみちってひと自体、架空の人物かもしんない。
ま、行ってない所やいない人間をここまで細かく空想する想像力は、残念ながらよこみちにはありませんけどね。
それに、第三者に読んでいただこうなんて大それたこと考えちゃいません。
よこみちによる、よこみちのための、よこみちの物語です。
それでも読みたいという奇特な方は大歓迎。
こんな、よこみちの言い訳なんて飛ばして(って、もう読んじゃってるか)、どうぞ奥までずずずいっとお読みください。
地球という巨大な天体の、自転という運動。
それを間近に感じられるような壮大な日の出に圧倒されつつも、その日の出でアホな写真を撮りまくるバチアタリなよこみち達。
「朝ご飯に、おにぎりを用意してありますんで」
あ、ありがとうございます。
せっかくなんで、外のベンチでいただいていいですか。
山小屋のお兄さんからおにぎりを受け取るよこみち。
おにぎり二つと、レトルトの土手焼きみたいな牛肉。
さっきお湯を沸かしていたガスストーブに、お皿のようなフライパンを乗せるmark-na。
「せっかく火ぃあるし、肉あっためよっか」
そりゃ良いけど、焦げ付くんじゃね?
じゅうぅ。
湯気をあげる肉。
こうばしい香りが。
午前5時の焼肉。
場違いだw
朝日を浴びながらの食事を終え、山小屋のなかに。
もう他の宿泊客のひとたちも食事を終えて、机が片付けられてる。
あ、しまった。
味噌汁もらいそこねた。
「すいません、味噌汁2つまだいただいてないんで、もらえます?」
ああ、せっかく片付けはったのに。すんません。
味噌汁をすする、団体行動の苦手な三十路男子2名。
さて。
準備して、行きますか。
荷物をまとめて山小屋を出ると、雲海の照り返しが眩しくて、まるでスキー場にでもいるみたい。
山小屋のお兄さんに礼を言い、昨晩一緒にコーヒーを飲んだTチャンも道連れにしたよこみちたちは、一路、山頂をめざすのであった。