雲のうえの夕暮れ

みなさん、体調は崩してませんか?
お祭りで寝不足&クーラーで風邪気味のよこみちです。
さてさて、スムーズに6合目に到着したよこみちとmark-naですが。
だまされてはいけません。
5合目から6合目までは、ちょっとした散策レベルの距離です。






レインスーツを羽織ったものの霧はすぐに晴れてしまい、意味もなく蒸れながら歩き続けるよこみちとmark-na。
さっきまでは低い木も生えていたのに、ロゼッタ型の植物が斜面をまばらに覆っているだけ。
そんな荒れ地のなかを、つづらおりの砂利道がずっと続いている。



その砂利道の道幅は、大型車がぎりぎり一台とおれるくらいの幅で、傾斜は、変速器付きの自転車でも押して登らないと、立ちこぎではちょっと無理なくらいの上り坂。。
で、ときどき一段が大きな階段状になっている。
そんな道が、大体50mくらいずつでつづらおりになっている。



それを、折り返しを一つ過ぎては、その次の折り返しで軽く休憩、という、お年寄りもびっくりなゆっくりペースで登ってゆくよこみちとmark-na。



黒々とした山の斜面と、見渡すかぎり広がる雲海と、徐々に赤みを帯びてゆく青空。






日没まではまだ時間はあるけど、太陽は、もう山の中腹辺りに隠れてしまった。
でも、空が明るいから、歩くのにはまったく問題がない明るさ。



ふと上を見ると、砦のような人工的な直線の構造物が見える。



あ、あれが7合目の山小屋かな?



徐々に近づく構造物。



ん?



二階建のアパートくらいあるその直線的な建造物は、大きめの石を積み上げて金網でとめてあるだけで、人がなかに入れるようなつくりではない。
堤防のような、城壁のような。
断面が台形の、金塊みたいな形。



たぶん、土砂崩れを防いだりするものなんだろう。



なぁんだ、山小屋じゃないのか。



ちょっとがっかりはしたものの、夕暮れ色にかわりつつある風景と、その人工的な直線が妙に合っていて、しばし見とれるよこみちだった。