福山ホーム 吹抜けの家

第一印象は「古くてありきたり」
これは前回スルーした時の理由でもあるけど、今回は逆に好印象となる。
理由は後述。
ずばり間取りからは特に学ぶところはなく、ごく平凡な、しかし住み心地は悪くはなさそうな造り。
で、よこみちの判断基準、構造はと言うと。

  • 2X6*1

従来の2X4よりも壁が厚く、断熱耐震耐火に優れた工法。
また、断熱材としてその隙間に充填するイソシアヌレートは、ウレタンとは違い不燃性。
発泡に使われるのはこれから規制されるフロンではなく炭酸系。
グラスウールのようなヘタリもなく、結露の心配もない。
壁も厚く、鉄筋などではないためヒートブリッジ*2についても心配なし。
また、トップウォール工法*3にも対応。

  • ベタ基礎*4

せめて連続布基礎*5にしたいと思っていたよこみちにとっては魅力的。
さらに福山ホームは、基礎パッキン*6を採用。
阪神淡路大震災の2倍クラスまで耐える(おいw)


と、ここまではそこそこ値のはるハウスメイカなら、あまり性能自体は差がないと思っても良い。
あとひとつの重要項目である施工業者についても、全国展開している大手ハウスメイカより管理しやすい。
で、ここからが重要。
前述の「吹抜けの家」の看板と、箕面・千里の2つのモデルハウス、ホームページでしか広告していないのだ。
もちろん結構な額はかかるに違いないが、TVCMをガンガンかけるハウスメイカとは歴然の差。
しかもパンフレットを作らず、築13年のモデルハウスは現在の工法ですらないのに建て替えない。
や、他にも宣伝費用を抑えた、良いハウスメイカはあるはず。
確かにその分探しにくくはなっていくけど。
建築士を探して工務店も探して、となると大変だし、何より【広告を出していない】=【仕事量は多くない】=【割高】となるような気がする。
まだ決めつけるには判断材料がなさすぎるけど。
でも、良い建築士を探すのに5年も10年もかかるなら、そのぶん負担が増すわけだし、正直キビシイような予感はある。
トータルでの予算も出しにくそうだし。


現段階では最有力候補となった福山ホーム。
果たして希望通りの土地は見つかるのだろうか?
そして予算内で納得のいく家は建てられるのか?
待て次号!

*1:2X6:2インチX6インチの角材をコンパネと石膏ボードではさんで壁を作る工法。

*2:ヒートブリッジ:断熱材を挟まずに屋外と屋内に面するコンクリートや鉄筋の柱から熱が伝わること

*3:トップウォール工法:従来のように天井裏に断熱材を入れるのではなく、屋根の裏側に断熱材を入れ、屋根裏まで有効に利用できるようにする工法。しっかり断熱しないと夏場は暑くて使えないため、よこみちは外断熱でないと不可能だと思っていた

*4:ベタ基礎:建物の下すべてをコンクリートで覆う基礎。マンションなどの大きな建築物に使われているが、最近では普通の個人住宅でも使われることが多くなってきた。コストは高いが、耐震防湿防蟻に効果的

*5:連続布基礎:壁の下に基礎を作る方法。柱の下だけに基礎を作るよりは、耐震防湿防蟻に効果がある

*6:基礎パッキン:基礎と建物の間に特殊樹脂でできたパッキンを挟むことで、その隙間から床下の換気を効率的に行うことができる。また、基礎に穴をあけて床下を換気するよりも基礎自体の強度が高い