夜毎繰り返される事件。

またも夜。
若い娘の悲鳴が暗闇を引き裂く。
「騒ぐな!」
男は泣き叫ぶ娘を強引に押し倒し、仰向けの娘の上に馬乗りになった。
「あうぅ…!」
言葉にならない声をあげ、拒絶の意思を全身で表すが、力の差は歴然。
必死の抵抗も虚しく、完全に体の自由を奪われてしまった。
「良い子だ。大人しくしていればすぐ済む」
こじあけられた口に棒状のものを押し込まれる。
激しく暴れる娘。
男は娘の口の中を棒状のものでかきまわしている。
「後で痛い目にあいたいのか!」
しばらくして、ようやく満足したのか、男は娘の上から離れていった。
男は洗面所のほうに棒状のものを洗いに向かう。
まだ泣いている娘を、固唾を呑んで見守っていた女が抱き上げた。
「泣かんでもええよ。もう歯磨き終わったからね〜。おーよちよち」


前振りが長くなったけど、ウチの娘は歯磨きが大嫌い。
そのくせ歯ブラシを渡すと、喜んで磨く真似をするんやけどね。